株式会社 建文・建築文化研究所

     
 

■ 耐震調査・診断・補強設計

 
 
東京都指定有形文化財 真照寺薬師堂  あきる野市にある真言宗豊山派の寺院。耐震補強及び劣化補修を行った。補修は旧工法に倣い、構造上支障ない旧材は再利用することを原則として補修を行った。
港区指定文化財 旧乃木邸主屋・
馬屋・供待所
乃木公園内に残る、乃木大将の自邸(地下1階地上2階建て、小屋裏付きの洋館。地下は石造)と、馬屋(木骨煉瓦造2階建て)、共待所(木造平屋建て)です。破損状況調査のほか、石造部分と基礎について、超音波を用いた内部測定と破損調査を行い、耐震診断と補強に関する提案を行った。
(港区)  味の素高輪研修センター
表門
 
昭和7(1932)年、味の素創業者・鈴木三郎助の自邸建設に伴い建てられた薬医門形式の表門。一見木造だが、鉄骨を芯に利用し、それを当て板で覆い隠す等、構造的・意匠的に配慮が見られる建物。本工事では腐食していた鉄骨柱の柱脚の新設や耐震補強等を行った。
(港区) 明治記念館 建築当初、赤坂仮皇居御会食所として建築された明治記念館は、その後2度の移築を経て、昭和22年に明治記念館として運営が開始された建物。本調査では、様々な構造による増改築を繰り返してきた本建物について、耐震診断調査を行った。 
(江東区) S院本堂  昭和35年建築の木造平屋建ての浄土宗寺院。耐震補強の必要性の有無を調べるため、現況本堂の実測調査、構造調査を行った。
(品川区) T寺本堂 木造平屋建ての顕本法華宗の寺院。耐震補強の必要性の有無を調べるため、現況本堂の実測調査、構造調査を行った。
(杉並区) K邸 戦後の邸宅建築。区の公園利活用施設とするため耐震診断を行い、耐震設計監理を行った。
世田谷区指定有形文化財
(建造物)
 
旧小坂家住宅
衆議院を務めた小坂順三の旧屋敷地。国分寺崖線の高低差を上手く利用した屋敷配置と間取りが特徴。公開・活用を目指し、本工事では主屋の耐震補強工事、そしてバリアフリー化改修工事と老朽化部分補修工事を行い、さらに多目的トイレや授乳室、台所等の整備を行った。
(世田谷区) 五島美術館
古経楼・冨士見亭
明治39年に田健治郎が建てた古経楼と、昭和32年に五島慶太が発案した立礼席の茶室・冨士見亭。いずれも五島美術館の茶室として使用されている。可能な限り旧材を利用し耐震復原工事を行った。
(世田谷区)
柳澤邸2階建て住宅  昭和36年(1961)、柳澤君江氏により住居兼書道教室として建築された2階建ての住宅。同じ敷地内には国登録有形文化財の小住宅、そして回遊式庭園「大原一丁目柳澤の杜市民緑地」(世田谷トラスト)がある。本工事では、耐震補強、劣化部の修理、保存活用改修を行った。
(渋谷区)   聖心女子大学 旧久邇宮邸(現パレス、クニハウス)  聖心女子大学の敷地内に残されていた、旧久邇宮邸の本館の一部、車寄、そして御常御殿の基礎調査、及び耐震診断に必要な構造調査、そして劣化状況の確認を行った。 
(葛飾区)  山本亭 合資会社山本工場の創設者・山本栄之助の住居として建てられた山本亭は、大正14年に建築された、木造の和洋折衷住宅。本業務では、建物の実測調査や耐震診断、補強案の作成等を行った。  
(狛江市) 泉龍寺本堂
耐震補強工事
江戸時代後期に建築された曹洞宗寺院。本堂の改築に際して現況調査及び耐震調査を行い、それに基づいた耐震診断・耐震設計を行った。その中で、建築当初は茅葺きであった屋根を、後世に瓦葺に改めている経緯も鑑みて、本設計では銅板葺きを用いて茅葺き屋根の意匠を再現し、屋根荷重を軽減した。
(府中市) K荘 大正初期頃に東京府知事岡部長職子爵が、この土地の風向に心ひかれ山荘を営んだのが始まりとされている。現在は、歴史的価値の高い建物が14棟の建物が点在しており、その中の9棟の各建物を耐震補強の必要性の有無を調べるため、実測調査、耐震診断をした。
横浜市指定文化財
ほか
耐震補強調査
(事務局)
市指定文化財及び市認定歴史的建造物の木造建築を対象とし、その耐震診断法や耐震補強の方針・方法について検討する調査会。調査会は市文化財審議会委員、市関係部署のほか、文化庁、(財)文化財建造物保存協会をオブザーバーに迎え審議を進め、議事を踏まえた補強ガイドラインを策定した。
横浜市
認定歴史的建造物
旧内野家主屋 せせらぎ公園内に展示物として移築されていた、旧内野家主屋を利活用施設とするため、耐震補強設計および工事監理を行った。補強は外観保存を優先し、建物内部で極力部材を傷めない方法を検討し実施した。設計に際しては、建物の常時微動測定・構造解析を行い、設計資料とした。
横浜市
認定歴史的建造
旧澤野家長屋門 公園内利活用施設として現地保存された長屋門の耐震補強設計監理を行った。設計に際しては構造解析を行い、場所によって補強強度を使い分けることで、耐震性のバランスをとった。
横浜市
認定歴史的建造
認定歴史的建造物
耐震性調査
市条例で定められた認定歴史的建造物について、耐震性能の判定と耐震補強の提案等を行た。耐震性能の判定は建築基準法の壁量計算の他、文化庁指針に従った簡易診断を行った。
横浜市
認定歴史的建造物
旧奥津家長屋門及び土蔵 江戸時代後期の銅板葺の長屋門と、大正15年の土蔵。横浜市立新治市民の森拠点施設の展示活用施設として改修するにあたり、木造精密耐震診断を行い、耐震設計監理を行った。
(横浜市) 瑞延寺本堂構造調査 昭和28年建築の木造平屋建ての本堂建築。現行の建築基準法の構造規定を念頭においた、現況の構造調査を行った。
(個人)
S家住宅 江戸時代後期の古民家。屋根の葺き替えなど幾度かの改築を経て、現在も個人住宅として使用されている。現況調査を含む耐震調査を行い、現在、それに基づいた耐震診断と耐震設計を行った。
(個人) K邸 明治時代に建築された、2階建て木骨石造の住宅。安政の大地震以降、伊豆下田で多く建築された石造建築のひとつで、外壁をなまこ壁と黒漆喰で仕上げている。敷地奥へ5m曳家をし、極力旧状を残した修復工事を行うにあたり、常時微動測定とそれに基づいた耐震設計を行った